2023年1月14日(土)13時より、岐阜県岐阜市にあります みんなの森 ぎふメディアコスモス 考えるスタジオ にてGifu WordPress Meetup #54を開催しました。
今回は「WordPress(再)入門」と題しまして、以下の項目のように全6回となる内容の第一回目「基礎知識・環境編」を開催しました。
WordPress(再)入門
- 基礎知識・環境編
- 基本設定編
- テーマ・プラグイン編
- コンテンツ作成方法編
- カスタマイズ編
- 運用・学習編
開催日時と参加者
- 日時:2023年1月14日(土)13:00〜16:00
- 場所:みんなの森 ぎふメディアコスモス
- 参加者:9名
動画
セッション内容の音声のみ録音をしておき、スライド画像とともに編集しました。
スライド
共同オーガナイザー所感
今年最初の開催となりました。今年年内に全6回の講座を行おうということで「WordPress(再)入門」という講座を作成し、今回は第一回目の「基礎知識・環境編」ということで、WordPress の本当に基本的なことについて紹介をしました。
Gifu WordPress Meetup の参加者さんの傾向としては、制作側の方よりも一般ユーザー側の方が多く、初心者層の方々も一定数お見えになります。ですので、こういった講座を持つことで便利に使っていただけるかと考えました。また、アーカイブで残しておくことで今後の利用や拡張もしていけるかなと考えています。
隣接市や他県(愛知県・滋賀県)からお越しいただいた方もみえて、何かしらを得ておかえりいただけていたら良いなと思っております。
アンカンファレンスで集まった質問
子テーマとは公式ドキュメントに以下のような説明が掲載されています。
子テーマは、親テーマと呼ばれる別のテーマの機能とスタイルを継承したテーマです。既存のテーマを変更する方法として、子テーマが推奨されています。
https://wpdocs.osdn.jp/%E5%AD%90%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E
今回、質問された方は Cocoon という100%GPL形式の無料WordPressテーマを使われているということでした。Cocoonの子テーマをインストールして有効化することで、Cocoon本体が「親テーマ」となり、有効化したCocoonの子テーマに施した変更が反映されるようになります。
wp-content/themes
の内部はこのようなディレクトリ構造になります。
wp-content
plugins
themes
cocoon
cocoon-child
style.css
functions.php
公式に子テーマが配布されている場合はそちらを利用することもできますし、子テーマを自作することも比較的簡単に作ることができます。
子テーマ専用のフォルダを wp-content/themes
の中に作成し、一意の名前をつけます(上の構造図でいう cocoon-child
のような名前)。
子テーマとして成り立たせるためには、
style.css
functions.php
この2つのファイルが最低限必要です。
functions.php
に何を記述するかは、どんな変更やカスタマイズをしたいかによって変わってくるので一概に言えませんが、style.css
の冒頭に記述するコメントアウト部分に子テーマとしての情報を掲載します。
公式ドキュメントの例を掲載すると、
/*
Theme Name: Twenty Fifteen Child
Theme URI: http://example.com/twenty-fifteen-child/
Description: Twenty Fifteen Child Theme
Author: John Doe
Author URI: http://example.com
Template: twentyfifteen
Version: 1.0.0
License: GNU General Public License v2 or later
License URI: http://www.gnu.org/licenses/gpl-2.0.html
Tags: light, dark, two-columns, right-sidebar, responsive-layout, accessibility-ready
Text Domain: twenty-fifteen-child
*/
このような記述で子テーマの情報を設定することができます。
また、どのテーマを親とした子テーマかを明確に指定しなければ子テーマとして動作しません。その指定は上記コメント内の Template
に記述します。上では親テーマを「Twenty Fifteen」としているので twentyfifteen
と記述してあります。ここには親テーマのディレクトリ名を記述します。管理画面内に表示されるテーマ名ではありませんのでご注意を。
本件でいう「Cocoon を親テーマとする子テーマ」の場合、親テーマのディレクトリ名は cocoon
ですので、その文言を設定します。Template: cocoon
となるわけです。
何ができるのか、ですが主に3つほどに分けるとわかりやすいです。
- CSSの追加
- WordPress本体や親テーマの機能修正・追加
- 親テーマのテンプレートの上書き
style.css
にCSSを記述して、functions.php
に読み込む設定を記述することでCSSの追加を行うことができます。
また、WordPress本体や親テーマの機能を修正したり追加したりすることができます。
そして、親テーマのテンプレートの上書き機能という強力な仕組みがあります。親テーマに含まれているテンプレートファイルの内容を変更したい場合、直接親テーマ内のファイルを編集してしまうと、アップデートが実施された際に上書きされてしまうため記述内容がなくなってしまいます。
ですので、親テーマと同じディレクトリ構造の位置に同じ名前のファイルを用意することでテンプレートファイルの上書きをすることで、テンプレートを簡単に編集することができます。
計画的に実行しないと親テーマ側のアップデートでテンプレートへの変更が反映された際に、アップデートを活用できないというデメリットがありますのでご注意ください。
例えばこのような構造で子テーマ内に single.php
ファイルを用意することで、親テーマの single.php
を上書きすることができます。
cocoon
style.css
functions.php
single.php
cocoon-child
style.css
functions.php
single.php
このような強力な上書き機能が、子テーマにてカスタマイズすることで利用することができます。
しかし、上記したように、場合によってはアップデートが実施された際に、その実施内容を活用できない(=テンプレート上書きされていて)可能性はゼロではありません。メリット・デメリットを考慮した上で活用されると良いでしょう。
以下は、共同オーガナイザー個人としての考えです。
SEO対策を気にされるということは、検索エンジンで検索された際の掲載順位を意識されているということでしょう。
検索結果の掲載順位が上位であればあるほど、クリックをして該当ページを訪れてもらえる可能性が高くなると言われています。
では、どのように検索結果の掲載順位が決まっているか、ですが、個人的には「単純にそのページに掲載されている情報コンテンツの品質」をGoogleが判断をして、該当キーワードで検索をした検索者にとって表示させるべき情報かどうかを判断して、その順に掲載されると考えています。
ですので、最低限の設定可能な項目はありますが(メタタグ関連など)、一番大きく大切な部分は「コンテンツの品質」でしょう。
基本的な対策としては、対象とする検索ワードで検索した結果の上位表示ページで、どのようなコンテンツが用意されているのかを徹底的にリサーチします。
そして、それらの情報コンテンツに勝る品質の情報コンテンツを用意することが対策となります。
あとは、Google の考え方を理解することはとても大切です。以下のページがとても有名ですので参照されると良いでしょう。
会場の雰囲気
みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオの雰囲気