Gifu WordPress Meetup #55「WordPress（再）入門 – 基本設定編」を開催しました

こちらの相談をお聞きした上で、ID やパスワードのセキュリティレベルはどうだったかという質問をしたら、ID が「admin」だったというお話をお聞きしました。

ですので、今回は恐らく高い確率で「ログイン画面から入ってこられている」と考えられると思います。ですので、まずは以下の対応をお勧めしました。

• ログイン ID とパスワードを一意のセキュリティ的に推測しにくいものにする
• バックアップの所在を確認する
• WordPress をインストールし直す（バックドアなど設置されている可能性は排除できないので）
• バックアップから復元をする

今回ご相談された方は、すでに上記の内容の方法で自身で対応をされており、この方法で間違っていなかったのかというご相談でした。

やはり、基本的なセキュリティ対策と何があっても良いようにバックアップの準備は大切ですね。

今回のセッションで説明した管理画面→外観をマウスオンした際のメニュー表示が、スライドと違うという質問でした。

スライドでは「WordPressをインストールしたての状態（現状、WordPress 6.1.1 + Twenty Twenty-Three 有効化）を紹介しておりますので、クラシックテーマかつ無料配布されているテーマ（本件は cocoon でした）だと、独自に用意をしたメニュー項目などもあるため、表示される項目に違いが出ます。

言い換えると、スライドと違いがあるということは「WordPress から提供されているメニュー項目ではない」ということがわかりますので、発生の大元と特定しやすくなるかと思います。

本当の理由はどうなのか、僕にも分からないのですが、個人的な考えとして以下のような理由が考えられるかもしれないというお話をしました。

WordPress のシェアですがここ一年横ばいで 43% あたりを行き来しています。その横ばいが始まったのが 2022年1月くらいからです。

このタイミングは WordPress 5.9 がリリースされたタイミング、すなわちフルサイト編集が導入されたタイミングと考えることもできます。

そこから利用者シェアが増えていないと考えると、フルサイト編集やブロックテーマの使い方について、新規ユーザーがうまく適応できなかったのではないかという可能性を個人的には感じています。

その理由としては、

• UI/UXなど変化が激しい（画面表示内容や操作方法の改善変化が激しい）
• 操作などをレクチャーする公式ドキュメントやリソースが新規ユーザーに届いていない
• 書籍なども当然出版されていない

といった理由で、新しく WordPress を始める方が戸惑ってしまい、ユーザーとして定着しないのではないか、と考えています。

当然、理由はこれだけではなく様々あると思いますが、現状の問題点としてこれらは確実にあります。ですので、これによりユーザーが離れてしまったり、ブロックテーマではなく情報が多いクラシックテーマの利用を選ぶということはあるのではないかな、と個人的に推測しています。

質問に挙げられている「Lightning」から「Swell」へ変えた場合、コンテンツは問題なく引き継ぐことができると思います。

しかし、Lightning で作成しているコンテンツ内に利用しているブロックの中で、WordPress 標準ブロックではないブロック（＝プラグインなどから提供されるブロック）を利用している場合、それらを提供するプラグインも含めて今後も利用する必要があるでしょう。そのプラグインが提供されなくなった場合、表示が崩れる恐れがあります。